
主要目次:
●はじめに ●第一章:慟哭
●第二章:運命 ●第三章:執念
●第四章:生還 ●第五章:永眠
●「ありがとう お母さん、お疲れさまでした」 ●あとがき
●想い出のアルバム
●第二章:運命 ●第三章:執念
●第四章:生還 ●第五章:永眠
●「ありがとう お母さん、お疲れさまでした」 ●あとがき
●想い出のアルバム
◎1,500円+税 B6判、168頁
発行:ヴィゴラス・メド
発行:ヴィゴラス・メド

難病ALSにかかったイギリス人の夫アンドリュー・ワット氏の介護生活の6年間を綴ったもの(2005-2012)。著者は日本で乳がん患者団体「あけぼの会」の会長という職務をこなしながら、夫が加療していたイギリスへ何度も介護に出向き、その時その時感じたこと素直に記している。また著者の子供たち(長女、長男)の献身的な介護によって、発病当初、余命6ヶ月?1年と宣告されたが、QOLを保ちながら長期に生存。しかし、そんなアンドリュー氏も徐々に精神的肉体的に衰弱していくなか、"尊厳死"の問題などにも直面しつつ、それらを見事に乗り越え、最期を看取った。本書は難病患者家族の看病記でもあり、また家族愛に満ちたファミリーヒストリーともなっている。
これまで、多くの乳癌患者さんに手を差し伸べ、時に背を押してきたワットさん。その強くて優しいお母さんに、突然襲った夫の神経難病。死を見つめながらの6年間、波瀾万丈、悲喜こもごもの中で、家族は一つにまとまり闘病中の夫に寄り添った。本書は難病患者を抱える家族が見事に試練を乗り切ったことが伝わる至極のエッセイであり、また愛する夫アンドリュー氏への最高のレクイエムとなっている。